2021/12/05 16:25

こんにちは!Cultuart Hatchです!

2021年も残りあと少しとなりました!
皆様は、年末年始の予定などお決まりですか?✨
現在、Cultuart Hatchでは年末年始に向けて計画をしております◎
情報公開まで楽しみにお待ちくださいませ👍

さて、今日は「ファッションの流行」についてご紹介致します!

今年のトレンドカラーは"アルティメットグレイ,イルミネイティング" スタイルは、"ビッグシルエット・コージースタイル"が流行る”などなど、一体誰が決めてるの?と疑問に思ったことはありませんか?今回はその疑問を解明していきたいと思います。

                  

1.まずは、流行色が決定!なんと◯年前に!

実は一番最初に決まるのが流行色です。どのように決まっているのか説明していきたいと思います。

流行色の方向性を決めているのは、1963年に発足したインターカラー(国際流行色委員会:INTERNATIONAL COMMISSION FOR COLOR)という組織です。
加盟国を代表する色彩情報団体で構成されていて、協議でファッション流行色を選定しています。

加盟国 /加盟団体 (2015年1月現在15ヶ国 アルファベット順)
1:中 国 /China Fashion Color Association (CFCA)
2:イギリス /The British Textile Colour Group (BTCG)
3:フィンランド /Federation of the Finnish Textile Industries
4:フランス /Comité Français de la Couleur(CFC)
5:ドイツ /Deutsches Mode Instutut(DMI)
6:ハンガリー /L’Institut de la Mode Hongroise
7:イタリア /Italian Color Insight(COLORIS)
8:日本 /Japan Fashion Color Association (JAFCA)
9:韓国 /Korea Color & Fashion Trend center (KCFT)
10:ポルトガル /Centro Tecnológico das Indústrias Têxtil e do Vestuário de Portugal (citeve)
11:スイス /Schweizer Textil-Moderat
12:タイ /Thailand Institute of Fashion Reserch(inFASH)
13:トルコ /Turkish Clothing Manufacturers Association
14:スペイン /Escola Superior de Disseny(ESDi)
15:アメリカ /Cosmetic Executive Women – CEW Represented by Beautystreams

           

加盟国各国の色彩情報団体があらかじめ選んだ色をプレゼンしあいます。お互いの提案に対する理解を深めながらなんとたったの2日の間に流行色が決まります!

実際のシーズンの約2年前の5月に春夏カラー、11月に秋冬カラーが決定します!

この段階で、流行色の基本的な方向付け(国際流行色)が決まりました。ここから各国の色彩情報団体が、国内の市場にあわせてトレンドカラーを発信していきます。日本においては、JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)がその役割を担います。
実際には、①レディスウェア ②メンズウェア ③プロダクツ&インテリア ④メイクアップ というカテゴリに分けられてJAFCA会員に対して情報が提供されます。

                                           

2.デザインや素材など総合的なトレンドが発信される!

流行色が決まった後は、総合的なトレンドが発信されます。発信元は主にパリを中心としたスタイリングオフィスと呼ばれるファッショントレンド情報会社が中心になります。TREND UNIONやPROMOSTYL、Nelly Rodi、carlinあたりが有名どころです。各社が、ジャンル別のトレンドブックを販売したり、トレンド予測セミナーを開催したりという動きが出てきます。
トレンドブックは、ファッション業界プロ用のファッション誌といったところでしょうか。デザイナーやバイヤーが参考にするそうです。
トレンドブック、中身も外身もかなりオシャレなので一般人でもコレクターがいます。例えばPROSTYの2016年のトレンドブックだと2冊で44万円(税別)もするらしいです。下の写真は、TREND UNIONのトレンドブックです。

     

3:素材の方向性の提案・決定

続いての流れは、ずばり素材です。ここで言う素材とは、布地(テキスタイル)と糸です。布地は糸で出来ているので、順番は糸➡布地となります。
“ヤーン展”とか“テキスタイル展”とか聞いたことがあるという方がいらっしゃると思いますが、ずばり“糸の展示会”“布の展示会”です。
インターカラーで国際的流行色が決まってから半年後〜1年後くらいまでの期間にヤーン展、テキスタイル展が開催されます。
ヤーン展では、expofil(エキスポフィル)、pitti filati(ピッティ フィラティ)あたりが有名どころです。ピッティフィラティは、スナップで有名なピッティウォモの取材団体であるPITTI IMMAGINEが開催しています。

テキスタイル展では、
tissu premier(ティッシュプルミエール) @フランスのリール
idea como(イデアコモ) @イタリアのコモ
moda in(モーダイン) @イタリアのミラノ
prato expo(プラートエキスポ) @イタリアのフィレンツェ
premier evision(プルミエールヴィジオン) @フランスのパリ
あたりが現在、国際的に影響力をもつと言われているそうです。
     テキスタイル展

4:デザイナーのコレクション開催

選りすぐりの素材を元にデザインされた服が実際に作られて発表される段階。あまり流行の大きな流れからはずれた素材を使おうとするとコストが跳ね上がってしまうので、デザイナーも素材などの大きな流れに逆らうことはあまり許されないというのを聞いたことがあります。
デザイナーやパタンナーが丹誠こめて作り上げた服が、パリコレやミラノコレクション、ロンドンコレクション、東京コレクション、ニューヨークコレクション、マドリードファッションウィークなどでお披露目されます。この段階までくると販売の半年前あたりになっています。インターカラーで流行色が決まってから1年半..
Yohji Yamamoto | Spring 2015 Menswear Collection | Style.com

                           2015春夏のYOJI YAMAMOTOのショー。

5:ファッション誌を中心とするファッションメディアからの情報発信

コレクションと時を同じくして、VOGUEやELLEなどのファッションメディアから新作情報がドンドン発信され、私達のところに届きます。それと同時か少し後くらいのタイミングで、より身近なファッション誌でも情報が出てきます。

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6.まとめ

ファッションの流行は上記のようにして決められています。世の中ではそのようにして決められていますが、それだけが全てではないと思います。自分の中の流行を作り、それを広めて行ければより一層ファッションを楽しめるのではないでしょうか!